当初は異なるCDを購入するつもりだったけれども、「闇の皇帝」の帯に反応してしまい、このCD@通算3枚目を手にとってレジへ直行する・・・散財の典型的なパターン。もっとも後悔はしておりません。
Black Metal というジャンルには「音楽を"手段"として"本質"を語ることを目的とした結果Black Metalになった」グループ(少数)と、「Black Metalという音楽をプレイすることが目的」なグループが存在するように個人的には認識しております。
そして、特にファンの観点からみる「"True"(真正)」の定義が各々のグループで異なる("本質"を語っているか否か⇔音質等が悪いか否か)ために本末転倒も甚だしい不毛な議論が終始繰り広げられ、また、前者のグループにおける"手段"の一環たる「教会放火」が、メディア等によりBlack Metalの"目的"に書き換えられた結果、非常に歪んだジャンルになってしまったように思う。
前置きとしてこんなことを書いたのは、このEMPERORというバンドの立ち位置からして、他の凡百のバンドとは明らかに"差"があるから。
閑話休題(?)
芸術性を感じずにはいられない表現力・演奏力までも伴っていた点がEmperorを"Emperor"たるものにしたと思うところ、本作は、崇高性や構築美を感じる以降の洗練された作品とは若干趣きを異にし、暗黒世界の冷気で満ち溢れているといった内容。
名曲の#8は耳に残るメロディーと曲構成ながらも、それ以外の曲は普段この手のジャンルを聴き慣れていないと、特に本作の場合は、他作品に比して、悪く言えば散漫な印象を抱くのではないでしょうか。
ではなぜ全Black Metal-ファンの間で本作は「名盤」であるという意見で大まかに一致をみているのかというと、やはり知的センスを感じる歌詞世界と深淵な暗黒世界の雰囲気の両者の完成度が圧倒的に高いからだと思う。"In the Nightside Eclipse" = 暗黒世界、この一言に尽きます。
Black Metal というジャンルには「音楽を"手段"として"本質"を語ることを目的とした結果Black Metalになった」グループ(少数)と、「Black Metalという音楽をプレイすることが目的」なグループが存在するように個人的には認識しております。
そして、特にファンの観点からみる「"True"(真正)」の定義が各々のグループで異なる("本質"を語っているか否か⇔音質等が悪いか否か)ために本末転倒も甚だしい不毛な議論が終始繰り広げられ、また、前者のグループにおける"手段"の一環たる「教会放火」が、メディア等によりBlack Metalの"目的"に書き換えられた結果、非常に歪んだジャンルになってしまったように思う。
前置きとしてこんなことを書いたのは、このEMPERORというバンドの立ち位置からして、他の凡百のバンドとは明らかに"差"があるから。
閑話休題(?)
芸術性を感じずにはいられない表現力・演奏力までも伴っていた点がEmperorを"Emperor"たるものにしたと思うところ、本作は、崇高性や構築美を感じる以降の洗練された作品とは若干趣きを異にし、暗黒世界の冷気で満ち溢れているといった内容。
名曲の#8は耳に残るメロディーと曲構成ながらも、それ以外の曲は普段この手のジャンルを聴き慣れていないと、特に本作の場合は、他作品に比して、悪く言えば散漫な印象を抱くのではないでしょうか。
ではなぜ全Black Metal-ファンの間で本作は「名盤」であるという意見で大まかに一致をみているのかというと、やはり知的センスを感じる歌詞世界と深淵な暗黒世界の雰囲気の両者の完成度が圧倒的に高いからだと思う。"In the Nightside Eclipse" = 暗黒世界、この一言に尽きます。
コメント