At the Gates - Slaughter of the Soul
原点回帰ということで、メロディックデスメタル(スウェディッシュ・デスメタル)を語る上で避けては通れない歴史的名盤であるAt The Gatesの4thを最近また頻繁に聴いております。

"メロディックデスメタル"というジャンルは、『黎明期⇒叙情派(黄金期)⇒CoB台頭/Keyの導入過多⇒メロパワ・メロコア化⇒停滞(現在)』という過程を経ていると個人的には認識しており、その基準でいうと、本作は"黄金期"の幕開け(95’)にリリースされた1作にあたります。

そして、このバンドの何が凄いかというと、「デスメタルにメロディを取り入れる」という課題がバンド側に先にあったわけではないでしょうか、その一つの答えを提示したこと。別の言い方をすれば、スラッシーで攻撃的なリフにダークなメロディを"まぶし込む"ことで、他バンドとは一線を画す独自の"メロディックデスメタル"を創り上げた点にあるのではないでしょうか。

今作は実験的な要素を感じさせない程度に、楽曲がよりシンプル且つストレートになっていることが功を奏し、一つの完全究極進化型アルバムに仕上がっていると共に、サウンドプロダクションも当時にしては比べ物にならないぐらい良く、硬質・クリアな音作りが聴き手のインパクト度を後押しします。

10年以上経過しても全く色褪せない神曲-#1を筆頭に#2,#7,#8等々、今聴いても脳内でアドレナリンが出まくります。アルバム構成もインストを適度に挟んで実にドラマティック。この作品を契機に「At The Gates系」というレッテルを貼られるバンドが大量出現するほど、後続に多大なる影響を与えた1枚。

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Zak

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